頭の良い妻と悪い私の思考回路
自慢にもならないが、妻は頭が良い。
偏差値70前後の高校を卒業し、進学している。もちろん勉強はよくできる方だ。
対して私は
偏差値40台の高校を卒業し、職業訓練校を出ては何とか就職までしている。
学歴の話はどうでもよいが、ここでは勉強ができる人の思考回路について考えたい。
頭の良い人間は、
仕事や生活上において一つの問題や壁に立たされた時、どのように考えるか?
本人の頭の中で、まるで公式に当てはめるように一つの答えを導き出そうとする傾向の人間が多い。
そう答えが一つ。 なのである。
その答えに当てはまらないと、たちまちパニックになり、立ち直るまでの時間に問題は悪化し、結果他者の知恵を借りなければ解決できないところまで来る。
妻はズバリこのタイプだ。
私は職場では、業務や部署スタッフを管理する立場にあるため、この手の考えかたを持つ部下と毎日を過ごしている。
例えば、以前対応したこと似たような案件が発生した場合。その部下は、毎回私に伺いを立てて来るのだ。
客商売であれば客への応対が毎回微妙に違いその場その場での判断で返答が求めらることは当たり前だ。
客によって要望は違うのだから。
その部下は、自分の中にある公式や体験のないことには、応用がきかず毎回「どうすればいいですか?」と聞いて来る。いい加減自分の引き出しを持って欲しい。
その結果や自分の考えを報告してくれと言っても、中々成長しない。
いわゆる「マニュアル人間」というやつなのか。
こう言ったタイプは難しい事務作業や、物作りにはとても向いている。
聞いて来るのならまだしも、相談もする前に自己完結するタイプが一番厄介である。
過去ブログでもあるように、妻もそのタイプにあたる。
一人で悩み、解決できず、問題となってから発覚する最悪のパターンが毎回続く。
客商売には、向かない人が多い。
では、頭の悪い人間はどうか。
言い方が悪いが、勉強があまり得意ではない人間は、私であるが、このタイプは理論で生きて来なかったため、感覚で生きているタイプだ。
こう言う人間は、毎回違う応対が求めらる現場には強い。なぜなら公式は存在しないたため、答えを一つに絞るのができない。いろんな答えや方法が存在する。
学力テストであれば時間内に正解にたどり着けず減点になり、不合格だろう。
しかしこれが職場や日常生活という舞台では案外、役に立つ。
いくつかの選択肢を用意できるため、何とかなることが多い。
体で覚え、感覚的に仕事を覚えるため応用がききやすく、アイデアマンが多い。
コミュニケーションさえ取れれば職場で活躍できる。客商売に向いている人が多い。
ただし、公式を覚えるのは苦手なため、決まった事務作業や資料作りは苦手である。
頭の良い人間を否定するわけではない。
学があり、頭の良い人間は、時間をかけて考える分、大きな成果を出すというわけだ。
しかしその反面、時間がかかる上に失敗は許されないと自分を追い詰めて、結果周りの助けが必要になることもしばしばある。
妻はこういう風に頑張ってきた人間だ。だからプライドはとても高い。
私にないものを持っているから、尊敬していることは間違いない。
日本を回しているのは、頭の良い人間なのだから…
お互いの良いところを分かち合い、助け合えば、家庭も職場も上手くいくはずである。