家庭に笑顔はいらない
妻の本心に迫る。
家庭に笑いは求めてはいけない。
私が目指して努力してたものが音を立てて崩れ去る。全くの無意味だった。
私は、外ではどちらかというと笑わないし少し怖い印象さえある。家では良く喋り、よく冗談も言う。
しかし、そこに大きな地雷が埋まっていることを妻に教えられた。
多くの女性は、冗談なんか大嫌いだ。ムカッ腹が立ってくる。
そのくっだらない冗談の中の一言が、いつも喧嘩の原因だった。
全ては私が悪かったのだ。
妻は外で良く笑い。
家では常にイライラと闘っていたのだ。
私に。
なんと私が家庭に求めていたものは、妻は必要としていなかったのだ。
妻はただ毎日を必死に生きている。
妻は素晴らしい。
夫婦仲良く、笑いに溢れたなんてあり得ない。
くだらない夢は、儚く消えた。
「家庭に笑いはいらない」
その通りかもしれない。これが現実だろう。
偶然の笑い程度でよい。
妻を見習って、毎日を必死に生きるのだ。
女は現実主義。今日、明日を目指す。
男は理想主義。3年5年10年先の理想を目指す。
根本的に違うのだ。
喧嘩しない夫婦なんて存在しないのだ。
しばらく妻には好きな様にしてもらい。
なるべく空気の様になるしかないのだ。