体調を崩す事は許されない
とうとう花粉の時期がやって来た。
私は目が少し痒くなる程度だが、
妻は最悪である。
鼻水、咳、更には頭痛、集中力の欠如。
授乳期間のため、薬がのめないのだ。
そのため、不機嫌な状態が続いており、一触即発状態である。
私が悪いわけでな無いので、こっちから触らなければ祟られることは無いのだが…
ピリピリしている分、いつもより家の仕事は完璧を努めないといけない。
これぞ妻のルーティンだ。
妻のタイミング、話し方、空気感。
これは絶対に守らねば!…
とまあ、妻は自分の体調が悪ければ、全開でアピールしていただいて助かるのだが、私の場合はそうはいかない。
結婚前のことだが、私が風邪を引いた事があり、あまり笑う余裕がなかった。
そんな私を見て、当時彼女だった妻は心配より先に、風邪を引いたことに対してのダメ出しをしたのだ。
流石にこの時は、この先やっていけるのか不安になったが、一人で老後の方がもっと不安なのである。
とりあえず風邪を引いてごめんなさい、と謝っておいた。
鬼嫁も極めるとトコトンだ。
それ以来、妻の前では死にそうに辛くても、絶対にバレないようにしている。
自分で言うのも何だが、いろいろと我慢はしている方なのではないかと思える。
私の人生の最終的な目標は妻よりも先に死ぬことである。
その瞬間に、「何先に死んでるのよ!」と怒られたい。
しかし、精神的過労でも死ぬことはあるから気を付けねば。
……何を?