男が子育てを重要視することの意味
私は仕事柄、中高年や高齢者を相手にすることが多い。
特に病気をした人が客になる仕事だ。
今の時代、男が家事や育児をするのは当たり前のこと。
一昔前は、父親とは家ではクソ偉そうに居座り、「俺が食わせてやっているんだろ」的な態度で好き勝手な生活を送って来た…人も多い。
だが、みんながそうではないと否定はしたい。
その世代が今の中高年、高齢者にあたる。
前者のクソ偉そうな父親の末路について話す。
家族のため、身を粉にして働いたのなら話は別だが、実際に妻や子供を下僕の様に従えた偉そうな父親もごく一部存在する。
妻も子供も我慢の限界である。
そういった父親の末路とは?
日本の三大介護要因といものをご存知だろうか?
人間が年を取り、病気などを理由に身体介護が必要になる原因というわけだ。
①脳卒中
②認知症
③骨関節疾患
以上のベスト3である。
これは誰にでも起こり得る可能性がある。
とりわけどれも寝たきりになるであろう疾患だ。
では、
自分は何もせず「食わせてやっているんだから」状態でここまで生きて来て、好き勝手やってきた男が介護が必要となり、家での力が無くなった場合を想像してみよう。
今まで我慢してきた妻や子供がほれそれと面倒をみたいと思えるだろうか?
愛情を持って一緒に暮らしてくれるだろうか?
そんなに甘くはない。
冒頭でもあるように、私の仕事現場で実際にそのような父親、家庭を目の当たりにしてきた。
今まで何にもしなかった出来なかった人間がいざ病気になったら、なぜ妻が面倒を見なければいけないのか。
理不尽な話である。
だからこそ男が育児と家事をするのは、当たり前なのである。
夫婦も互いに尊重しなくてはいけない。
将来、自分が大切にされたいのであれば、それよりも更に家族を大切にしなければいけない。
それこそが、自分の未来への愛情貯金となることを信じて妻と戦いながらも子育て家事にと奮闘していきたい。